家系図?!

luz家系図を残したい・・・本当に?(家系図は点にすぎない)

残念ながら弊社は、家系図にご興味のある方の手助けには(ほとんど)なれません。

まず、家系図作りというのは一筋縄では行かない極めて難解な作業であり、本気で取りかかろうとすれば(とてつもない)時間と費用がかかる・・・という事を認識されておいた方が良いでしょう。

いったい自分は何処から来たのか?その手の欲求というのは誰もが少なからず持ち合わせているとは思うのですが、何千何万年にも及ぶ歴史スパンの中、様々な民族・集団が複雑に絡み合った世界を鳥瞰するのは、至難の業。

例えば、本人を起点にして、その両親は2人。では祖父母は何人かといえば、4人に。その上のレベルである曾祖父母の代は8人に。このように限りなく2倍が繰り返されれば、10代も遡れば、千人越え。それだけ考えても、家系図作りというのは一筋縄では行かない極めて難解な作業になるのは明白です。

その上、追跡可能な資料(例えば戸籍謄本)を遡ったとしても、それは、せいぜい200年ぐらい前まで。なぜなら、現存する戸籍をトレースしようにも、昔の除籍簿は順繰りに削除され続けている為(除籍謄本の保存期間は現在では150年、2010年までは80年だった)、その追跡には自ずと限界があるからです。arbol Original designed by Freepik

現存する戸籍から遡れるところ迄で良し、とするなら問題はないのですが、それならば業者に依頼せずとも、ご自身で戸籍請求されても結果は同じ筈です。ただ、曾祖父の戸籍レベルだというのに、もうその段階で手書きの文字が読めなくて大苦戦する・・・という事はあるかもしれませんが。

では、それ以前を調べるのにはどうしたら良いかと言えば、明治初期の戸籍法にて編製された壬申戸籍の閲覧はできませんので(壬申戸籍には、戒名から犯罪歴、病歴、身分、そして財産状況に至るまで、現代では大問題に発展するような要素が満載されている為、非公開となっている)、従って、戸籍請求できる範囲を超えて世代を遡ろうとするなら、親類縁者からの聞き取り、菩提寺の過去帳閲覧等という方法をとらざるを得ない筈です。

そうなると、これはやはりプロの領域です。試みとしては非常にエキサイティングで面白いとは思うのですが、そのノウハウの無い人間が軽い気持ちで手を突っ込めるほど、甘い世界ではない筈です。例えば、菩提寺で古文書が見付かったとします。しかしそれは、専門知識がなければ一行も読めないような難解な代物である事が容易に想像されます。古文書に精通し、歴史学的・民俗学的な見識も持ち合わせていないと、万歳してしまうのは確実です。

我が家の何処かに、その手の家系図がある筈なのですが(親類の某が数百万円かけて家系図屋さんに作って貰ったものなのですが)、私自身、その手のものへの執着心がゼロに近いもので、今やそれは行方不明。ゴミと一緒に処分してしまった可能性すらあります。ただ記憶しているのは、それは父方に特化した家系図だったという事と、(さらに日本の家系図にありがちな)高貴さに満ち溢れた名前が、頂点にド-ンと記されていたので仰け反ったことです。

また、予算の関係もあったのかもしれませんが、冒頭に記しましたように、両系(父方+母方)を調べたら10代で千人を越えてしまうので、一枚の紙に記すのは「どだい物理的に無理だった」に違いなく、従って、範囲をかなり絞った一系統による家系図だったのです(ちなみに家系図作りは、その父方一系統によるものが一般的なようです)

予算の問題だったのか、あるいは父系優先という悪しき伝統で一系統となったのかは定かではありませんが、やはり、両系でないとエキサイティングではありませんよね? だって、それでは、母方の歴史が全くの空白となってしまうではないですか。

それはさておき、家系図に記されていた「あなたのお名前」は、ただの「点」にすぎません。「あなた」がどういう嗜好の持ち主で、何を考え、どう生きてきたのかは、まるで分からない。同様に、200年前の祖先の名前が判明したとしても、その人物がどういう人生を送ったのか、誰を愛したのかなども、当然のことながら分からない。それならば、家系図作りという過去の遺物にのめり込むよりも、未来に興味を向けられた方がよほどエキサイティングではありませんか? それが「あなたの物語」です。

参考になるサイト: 相続の栞  歴史的公文書と個人情報(個人情報保護の盲点)

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